立喰師列伝

葱抜きで。



みてきましたよ。最終日の最終回にギリギリ。


一時間前に様子見にシネクイントにいってみたら…


ならんでるやん。
こんな映画に何が悲しゅうてみんな一時間前から並んでるんだい。


と思いながら並びましたよ、男三人。
周りを観察すると…立喰師のコスプレした方とか(外套をかぶってらっしゃる)小学生の子供づれ夫婦とか(英才教育ですか?)わりと幅広い?客層でした。


作品は。
最初はどうなることと思ったけれど、押井守ファンなら大変楽しめる内容でした。


引用が楽しくて


「マッハ軒立喰師殺人事件」とか藤原カムイの画まんまパクッてきたりとか


ハンバーガー屋襲撃」村上源十郎著とか(「パン屋再襲撃」の表紙)とか


「予知野屋襲撃」とか


山寺宏一のナレーションで「○ズニーランドの夢を見ているんだ」…って


いいのか(汗


押井守のライフワークの集大成というかハッタリをニヤニヤしながら見れる作品に仕上がっていたと思います。拍手。


上映後の押井守監督と行定監督、石川プロデューサーのトークショーがありました。「自分は10年周期でヒットをだすので次回はそろそろ期待してください、脚本もほかの人にまかせたんでw」との監督のコメント。


本人一応自覚はあったんだ…(笑)

アポロ13

美しく青きドナウ。



テレ東でやっていた「アポロ13」、久々にみて涙腺ゆるみました。


この歳になってもいまだに宇宙モノに弱く、「アポロ13」「王立宇宙軍」「2001年宇宙の旅」「ライトスタッフ」「スペースカウボーイ」などなど、見るたんびにウルウルきてしまう自分がいます。


コックピットの窓を傷つけて目盛りつくって、シップの姿勢角はかるとか
ファミコンより貧弱なコンピュータで誘導制御して、計算ずれまくり!軌道計算を手尺で!とか
マニュアルでメインエンジン噴射、3秒間きっかし


みたいな。ロマン溢れる時代だったんだなあ…。
ひきかえ、キューブリック先生が素晴らしい映像美で描いてみせてくれたバラ色の宇宙開発の姿はいまやかけらもなく、2001年をとっくにすぎたのに火星どころか月面基地もまともな宇宙ステーションも夢のままです。


そもそも「2001年宇宙の旅」中の宇宙開発の姿は、なにもキューブリックだけの創作ではなく、フォン・ブラウンが50年代から提唱していたものです。


宇宙ステーション・地球間の連絡は再利用可能な宇宙往復船、宇宙ステーションと月面基地との間もシャトルで連絡し、月面基地を足がかりとして火星・木星圏を目指す壮大な計画だったはず。それがソ連との宇宙開発競争の中でゆがめられ、霧消し、後にスペースシャトルという非常に中途半端な形で計画が浮上してきました。


スペースシャトルについては、燃料タンク・固体ブースターの使い捨て、オービターのメインブースターの負荷、船体のシールド、それに付随する安全性の問題、ソユーズ等とは比べ物にならない高コストなどなど、二兎を追うものは一兎をも得ず的な批判があります)


こんな歪みの大きな要因のひとつが、ソ連との宇宙開発競争に焦るケネディアポロ計画だったわけで、その中でもフォン・ブラウンはサターンロケットの開発で最大の功労者となり、アポロの月面着陸はいまだ語り継がれる宇宙開発の金字塔となっています…なんたる皮肉。


ソ連に勝ちゃいいんだからとにかく月着陸して生きて帰ってこよう」


月面着陸はそれで大変素晴らしいと思いますが、この投機的発想によって来るべき宇宙の未来が失われたのであります。
実際フォン・ブラウンは思想の違いでNASA辞めてるし。


大戦中ナチスドイツ下で、V2の打ち上げに際し、若きフォン・ブラウンとチームは


「今日は宇宙船の誕生した日だ」


との言葉を残したそうです。
国家の利害と人類の夢。一致しそうで永遠にすりあわなそうな二物を象徴するような言葉じゃありませんか。


なんてこと考えてるヒマがあったら勉強しろっての。→オレ


生きているあいだに木星ぐらいまで到達できたらいいなぁ。
とりあえず当面の夢は軌道エレベーター

ラミティエ

クスクス。



高田馬場でランチの約束があったので評判のフレンチレストラン、ラミティエに行ってきました。平日ランチですらなかなか予約がとれないので有名なので運がよかったっす。


評判なわけは、素材はほどほどでも調理が素晴らしいってのと、こじんまりとした雰囲気、そしてお値段でしょう。


前菜とメインでわりとしっかりとしたものがでてきて1050円は安すぎる(汗


前菜は鶏レバーのムース、メインは子羊のクスクスでとっても幸せでした。クスクスはリヨンのモロッコ料理屋で食べてハマって、一時期自宅で挑戦してました。でもなかなかレストランの味には近づかず…久しぶりに食べれて満足満足。


ラミティエの近くに「クイックリー」というマイナーなチェーン店を発見。どうやらタピオカドリンク屋さんらしい。「快可立」と併記してあるあたり、台湾か香港の出店かしら?お店の中は確信犯的なショッキンググリーン?一色で大陸の匂いがプンプンしてます。


デザートがわりに挑戦してみました。
タピオカってこんなにデカかったっけ…?
暴力的なまでの食感に耐えながら飲み干しました…。


バイトのおねえさんがフェイウォンばりにキュートで、「恋する惑星」とオーバーラップしてしまうあたり、脳みそがとろけてます。

わが青春のアルカディア 〜交通博物館forever〜

夜になりま〜す。



ぐえんさんと一緒に閉館間近の交通博物館に行ってきましたよ。


待ち合わせはもちろん「0系の前!」
げに正しきテッチャンの道。


平日午前中を狙ったのでそんなに混雑はしていないんだけれど、このオジサンたちの多さはどうしたことだ?みんな仕事はどーした?


人口比率的にいうと
第二の人生層2、ニート層2、乳幼児連れ家族3、中年軍団3


オレらガキんときから遊び場は交通博物館だぜ、的オーラをただよわせてらっしゃいます。コワイコワイ。ってうちらもそうか…。


1階に入るとあの懐かしいアブラのにおいが。たまりません。
相変わらずのC57の雄姿。この重量感。
それに引き換え最近のペラペラの車輌はなんだ!
ステンレス車輌なんか飾りです、偉い人にはそれがわからんのですよ!


鉄道模型レイアウトだけ後回しにして、とりあえずフロアをぐるっとまわると


ビックリするぐらい展示が変わってない…10年前から(汗


うれしいのやら、あきれるのやら不思議な気持ちです。
山手線のシミュレーターとかさ、対向車輌なんか103系うつってますよ。もう2世代前の車輌じゃん…。


御料列車の展示とか、薄暗い蛍光灯の灯りに浮かび上がるボロボロの車内は、もうホラーの世界ですよ。


お腹すいたので軽食堂「こだま」へ。
ここはすごいよー、特急「こだま」の食堂車の内装そのまんま埋め込んであります。メニューもすごいよー、「ハンバーグカレー」「カツカレー」オールカレー。


さらにすごいのが配給システム。
おばちゃん(フロア1人だけ)に食券を渡してカレー用のサラダをもらって席につきます。でひたすらおばちゃんのコールを待つ。


「カツカレー2つのお客さま〜、取りに来てくださ〜い」(!)
「カツカレー1つのお客さま〜」
「ハンバーグカレーのお客さま〜」


もうね、カレーの種類と数量、周囲の状況、そして食券を提出してからの経過時間もろもろを加味しないと、自分の分かどうか分からない!(もちろんおばちゃんは客の顔など覚えていない)


案の定、われわれのものと思しきカツカレーが後からきた2人組みにかっさらわれました。食い物の恨みはおっかねーじょ…。


こんなシステムで今までやってこれた交通博物館の平和な日々が偲ばれるのであります。永遠なれ、わが青春のアルカディア…。

総括。


ながーい一週間でした。


月曜日。
後輩の誕生日パーチー。久しぶりに表情筋引きつるまで笑いころげた。感謝。


火曜日。
最近考えをまとめるために、夜空を見ながらタバコふかして散歩している。星守る犬といったところか。
前から歩いてきた女性が自分を見るなり、反転して元来た道を足早に去っていった。コートの前をぴっちり閉めて夜散歩してはいかんらしい。


水曜日。
五反田電機の懇親会。濃ゆい方々に出会えて楽しかった。自分は今まで「六本木ヒルズ」を「ロクヒル」と呼称していたが、それはどうやら異質なカルチャーであるらしい、との指摘を受け軽くショックを受ける。相対性の問題、ということで自分の中で決着をみる。
お開き宣言を受けるものの、食べ物がたくさん残っているではないか。オケのレセなら最後まで居座って平らげるが、さすがにここはお行儀よくしておく。でも後ろ髪引かれる。


木曜日。
JALの最終面接。ここに来るのもこれが最後かも…と感慨に浸り飛行機みて1時間をつぶす。スターフライヤーがブチかっこええ。


金曜日。
前日言われた「午前中までにお返事ください」旨に従い、お昼前に人事の方にお電話。
(僕の記憶が確かならば)人生で初めて人をふる。胸が痛む。


その夜。
うちの先生のイブニング講座なるものにデモンストレーターとして駆り出される。
開講直前に装置に不具合発覚。(電波伝播状況に大きく左右されるのだ)
先生様より


「開講からデモまで40分ほどあるからその間に治しといて」


ご無体な指令を受ける。先生が講演する真横でPCと実験機材相手に格闘。35分で復旧に成功。


「次弾装填までどれくらいだ?!」
「5分ほどです!」
「バカモン!3分でやれ!」


アニメや漫画でありがちな「図」を思い出す。


「じゃ次に実際のデモをご覧になっていただきましょう、あと説明よろしく」


「は?」


まさかデモの説明を自分に丸投げされるとは思わなんだ。一瞬硬直するも、瞬時に再起動。これも就活効果か。


土曜日。
明日が試験とわかっていても、やることが多すぎてどうにもならぬ。
結果、お昼から「トリック」再放送を見ている自分がいた。


日曜日。
脳みそがプリンになった。
うちに帰ったら知恵熱がでた。以上。


半年前の、陽だまりのネコのような日常が懐かしく思い出される一週間でした。

アテンションプリーズ。


JALが競合他社に対抗してドラマはじめちゃいましたよ。
個人的に柴崎コウのファンなので『Good Luck』には負けますが…。


で、ちょーど放映開始日の今日、健康診断をうけにまたまた新整備場に行ってきました。
で、ドラマの撮影にバッチシかちあいました。上戸彩はいなかったけどさ。


5階の吹き抜けからオジサンたちが身を乗り出してロケ現場を見てるのがなんとも微笑ましかったです。


帰り。山手線の座席座って読書してたら、視界にヌッと杖があらわれました。反射的に席を譲ろうと立ち上がって…。


後悔。


杖のトップにはヒカリモノ。
はめてる腕時計の文字盤にはダイヤきらきら。かつバンドが金ピカ。


おまけに袖からちろっと見えてるものは…。


やっベー!このオジサン紋々背負ってるよーっ!


立ち上がった手前、後にはひけず「どうぞ」と言ったら「ありがとよ」と喜んで座ってくださいました。


お金があるなら黒塗りベンツに乗っていただきたいです。

おっかねぇ。


来週JALの健康診断を受けろとのお達しをいただきました。
整備工場の安全服務規程の関係上、矯正視力で1.0以上が必要らしい。


まずい。まずいっすよ、オレ。


そんなわけで視力検査をごまかすべく、初めてのコンタクトレンズに挑戦してきましたよ。最近はビックカメラで眼科を併設しているので、その場で処方箋をもらって購入できるんですね。


本命は新発売の「ワンデーアキュビュー乱視用」。
眼球の光学測定が終わっていよいよトライアル。まずはスタッフのお兄さんに装着してもらいます。


「はーい、目を開けて、大きく開けてくださいねぇ〜。開けるんですよ〜」


あけとるっちゅーの。もう眼球くくりだす勢いですよ?


十数回のトライアル。お兄さんちょっとキレ気味。なんとか両目に装着できました。


いやしかし、コンタクト初めて実験した人はすごいね。納豆初めて食った人に並ぶっすよ。


そんで、次は自分ひとりで装着。
やってみてわかったけど、僕は目がちいちゃい。そして乱視用レンズはデカイ。こんなもん毎朝つけてるコンタクトユーザーのみなさんにはホント頭さがります。


最初は傍で控えていたお兄さんも呆れたらしく


「じゃあ、なんかあったらよんでください。しばらくがんばってくださいね〜」


とどっかいっちゃった。鏡とにらみあいながら自分の目の構造を考察しつつ(僕はまつ毛が長いらしくジャマになるみたい)これまたトライアル十数回の後になんとか装着・・・。


メガネなしの自分の顔をはっきりみたのは何年ぶりでしょう。
自分でも見ていて違和感がわきますな。っていうか今まで


「Tくん、メガネはずしてみて〜」


って言われて、素顔をみせたら


「こんなのTくんじゃない〜」


などとアイデンティティをさらっと否定するようなこと言われ「じゃあオレ誰じゃい」ってかんじだったんですが。


まぁ気持ちわかります。