テュルクメンバシュ逝く。
ちかごろ有名人の訃報が非常に多いですね。そんななかでもニヤゾフ大統領は世界の独裁者三大巨頭?でありその死は…。
# 世界の独裁者、三大巨頭の残り2人は金正日とフィデル?(カダフィの最近のフレンドリー路線は…)
最近トルクメニスタンという国になんでか興味をもちはじめて調べていた矢先だったのでビックリなニュースでした。トルクメニスタンは永世中立国。他、永世中立国はオーストリア(EU入ってる時点で微妙だと思うけど)スイス、その保護国のリヒテンシュタインだけ。
で、永世中立国でありながらソ連崩壊からこっちずっとニヤゾフ大統領の独裁体制という。にもかかわらずその実態が報道されることはなかなかない不思議な国です。
でも調べてみたら半端なくおかしい。
- 8月の第二日曜日はメロンの日。(大統領はメロンがお好き)
- 女性の金歯は法律により禁止。(大統領は女性の金歯がお嫌い)
- 歌の口パク禁止。(口パクは音楽文化を衰退させるとの大統領のお考え)
- バレエ上演禁止。(大統領は「白鳥の湖」のダンサーの衣装がお嫌い)
- ヒゲ禁止。(大統領は見苦しいのがお嫌い)
- 首都の中心に、太陽の方向を指差して回る黄金のニヤゾフ像を建立。
- 「トュルクメンバシュ」は「トルクメニスタン人の長」の意。大統領自ら名乗ってらっしゃるようです。
すげえ…。実に訪問してみたい国だけど、外国人の入国はそうとう難しいらしいです。
これだけ好き放題にやってて今まであまり問題にされてこなかったのは、ひとえに膨大な埋蔵量の天然ガスのおかげらしい。なんとなーく国民の生活水準も食うのに困らないくらいは維持できているとか。イデオロギーよりまずメシ、というのをなんとなく実感させてくれるお国です。まぁでも大統領が亡くなったこれからは大混乱だよね、こりゃ。