東武西板線。

黄色。



不思議な題名ですが種明かしは後ほど。


カテキョウの帰りに西新井の『○二』(マルジ)に行ってまいりました。
土地柄か『○二』系列だからか、『二郎』のような「ヤるかヤられるか」みたいな殺伐とした雰囲気はありませぬ。店内には漫画棚があって「稲中」とかあっちゃったりして。そいで待ってる間に久しぶりに読んじゃったりして。まったりのほほんとしています。


メニューに「麺マシ100円(初めての方は注文できません)」なんてあるので当然麺マシにしました。神田神保町『二郎』の「大豚」をいつもペロリなので無問題。


と思ったのが誤りのもとでしたorz
でてきた「麺マシ」をみてみると、普通のサイズのドンブリの上に麺でできた富士山がのっかってる…。富士山の山頂はもちろんのこと麓のあたりも、スープの気配なし。いくら僕でも麺withoutスープは喰えんよ…。


途方にくれてるとこに、思い出したように小鉢が供されました。そーいやさっき「アブラマシ」で注文したんだっけ。小鉢の中身は豚の背アブラてんこ盛りです…。ベルトゆるめて覚悟決めて喰い始めたけど減る気配なし。


今日は人生で初めてラーメンを残した日です。○二の店員さんゴメンナサイ。


さて。
このお店は西新井大師のすぐ近くにあるのですが、帰りはお腹ぱんぱんだったので電車を利用することに。その名も「東武大師線」。東武西新井駅西新井大師駅、たった1キロたらずを結ぶ単線であります。西新井大師駅にいってみると、レストランやら歯医者さんやらが入った結構大きな駅でビックリ。さっそく電車に乗るべく切符売り場へ。



切符売り場がない。
てか改札がない。


つまりエントランスフリー?


切符なしでホームにあがりまっていると2両編成ワンマン運転の電車到着。切符なしで電車に乗れるヨーロピアンスタイル(ちがう)。そのまま1分ほどで西新井駅到着。西新井駅の出口にありました!切符売り場と自動改札。始点と終点しかない路線だからこそできる面白いコスト削減法ですね。


てかそこまでしてなんで大師線をつくったの?
そんなに西新井大師には参拝客がくるんですか?


疑問がわいたのでちょいと調べてみました。そもそも大師線ができたのは戦前の話。当時の名称は大師線ではなく西板線でした。


西板線とはなんぞや?


東京近郊の新興住宅街の成長を背景に重要度が増してきた東武東上線、そして浅草を起点とする東武伊勢崎線。乗客の利便性、あるいは列車の整備等を考え、この2つを結ぶ路線の必要性が叫ばれていた当時。そこで浮上してきたのが西板線計画であります。東武伊勢崎線の西新井と東武東上線上板橋をつなぐ路線です。そして計画の第一歩として西新井〜大師間が完成しました。


その後は戦争の激化と戦後の用地買収の難航etc.お定まりのもろもろの事情により計画は中止。かくしてわずか1キロたらずの完成路線は大師線として生まれ変わったわけです。なるへそ。


もし完成していたら、葛飾とともに東京23区の空乏地帯となっている足立・板橋・北区の交通事情はもうちょっとマシになっていたかもしれないのにね。ザンネン。