ウォン・カーウァイ

妖しのチョンキンマンション



ウォン・カーウァイの「欲望の翼」を見ました。
レスリー・チャン主演、この人亡くなったの一昨年だっけ。たしかマンダリンから飛び降り…。


全編通してのレスリーの超気だるげな感じ、ジメジメした感じ、退廃的な感じがイイといえばイイのかも。とにかく、白シャツランニングにトランクス姿で踊って画になる俳優、日本にはいないってのはハッキリしてます。
香港映画につきものの白シャツランニング姿の人、香港を歩けば普通に出会えるということが判明したのは今年の3月。「少林サッカー」の鉄頭功みたいなオヂサンが街中にゴロゴロしてます。もちろんレスリーマギー・チャンみたいな人は見かけませぬ。


この映画って60年代の香港が舞台になっています。だけど映画を見てても60年代の匂いはほとんどしてこないし、なんでわざわざそんな時代設定にしたのかも分かりません。この監督の作品ってストーリーよりスタイリッシュな映像を見せてナンボなわけで時代性に基づいた舞台装置が必要不可欠だと思うんですけど。


そういった点で「恋する惑星」は大好きな映画のひとつです。
チョンキンマンション(写真)、アパートの屋上すれすれを飛んでいく飛行機(今はもうないなぁ、啓徳空港が懐かしいね)、中環の世界一長いエスカレーター(チャウ・カーリンのマネしてくれたKさんありがとう)、屋台いっぱいの蘭桂坊、「ローマの休日」ばりにミーハーなロケ選定です。
この時代の香港でしか撮れないカッコいい映像に溢れてます。
ついでにむちゃくちゃキュートなフェイ・ウォンにノックアウトされます。


また香港に行きたいです。