モノクロ写真。


じいちゃんの葬式が終わって、久しぶりにじいちゃんの家に泊まることに。


押入れを発掘してでてきた大量のアルバムやじいちゃんの戦地からの手紙。
布団をしいて兄貴とイトコと川の字になって夜中まで鑑賞会してました。


第一種軍装を身にまとったじいちゃんの20代のりりしい写真や、着物姿の若いころのばあちゃんの写真(意外と美人だったのね)をネタに盛り上がりました。


旅行写真集もきちんとまとめられていてじいちゃんの几帳面な性格が表れていました。仕事仲間との旅行写真集の題名は『倒産寸前の社長仲間、現実からの逃避行』。最後には『文責:乃木大将、明治百年記念』なんて書かれてたりして、意外とシャレものだったんだ。


モノクロ写真の味わいに浸った夜でした。
デジカメのデータなんか将来こうやって孫たちに見てもらうことなんか絶対ないだろうな。僕のずぼらな性格からすると、きっとDVDディスクとかHDDとともに朽ち果てちゃうに違いない…。


それ以前に孫たちに胸張って見せられるような画になる写真を残しとかにゃあ。


戦地からの手紙も詩心にあふれていました。
『この塹壕を照らすうす暗いランプの輝きは、都会の100ワットの電球よりもはるかに尊いのです。』


よい弔いができたかなと思います。