宿とメシ。
「ニューデリー駅はここで降りろ」
そうおじさんに言われバスを降りましたが。
下は未舗装の道路というかグラウンド。
周囲はだだっぴろく。
そして駅はどこだ。
キョロキョロ見回した向こうに駅の連絡橋らしきものがありました。僕らの宿はメインバザールなので、どうやらあの連絡橋を使って線路の向こう側に超えなければならんらしい。
で連絡橋に登ってみたら、まぁすごい人、人、人。
それもみんなすごい荷物持ってるもんだからカオスです。
よくメッカのカーバ神殿で将棋倒し、○○人死亡、とかニュースに流れますけど、こんな状況から生まれるんでしょう…。
それで連絡橋から見た線路と列車が、遠目でわかるくらいバカでっかい。
鉄チャンの血がウズウズ。もうね、「インド亜大陸にはブロードゲージが似合う」とのたまったイギリス人に感謝です。新幹線なんか目じゃありません。
そんなこんなで頭クラクラさせながらやっとメインバザールにたどりつきました。
未舗装の道路とみすぼらしい建物群といかがわしい土産物屋を見る限り、「どこがメインじゃ」と言いたくなるエリアです。一応日本でとっておいたホテルはそのメインバザールからそれた小路にありました。まぁ値段相応のボロ宿。
とりあえずメシを食いに外へ。
めぼしをつけて入ったお店はくらーく、インド人と、この界隈に溜まっている旅行者でいっぱい。インド人の先客2人と相席させてもらいました。
最初はこっちの様子を伺っていた先客さんたち、僕らが食事を始めると、「それうまいか?」てなかんじで会話をはじめ・・・
「インドにきてチョーメンみたいなチャイニーズフード食べてるんじゃねーぜ」
的なおしかりをいただいたり。こんなスパイシーな焼きソバ?はインドでしか食えません、と思いつつ「ごもっともです」とうなずいておきました。
先客さんお2人はカルカッタからいらっしゃったらしく、カルカッタの観光名所なぞをつらつら教えてくれました。カルカッタといったらベンガル、ベンガルといったら…
「スバス・チャンドラ・ボース!」
僕がその名前を口にしたとたん、相手の目の色が変わった?
「そーか!お前はネタジを知っているのか!彼は偉大な人だ!」
と握手されました。
どっかの学校の社会科教師みたいなシチュエーションにびっくりです。